コペンハーゲンの交通機関（バス・メトロ・電車）料金比較！『Rejsekort』を長期滞在者にお勧めする理由

みなさん、こんにちは。yukiです。

コペンハーゲンに住んでみて、公共交通機関の料金事情わかりにくい…！とひしひしと感じながらも、なかなか調べるのもデンマーク語なので面倒に感じ後回しにしてしまっていて、結局損していたということがあったので、皆さんには損する前に是非知ってもらいたいと思い共有したいと思います！
ただでさえ物価が高いなかで、電車賃だけでも抑えたい…と思ってる方も多いのではないでしょうか。

今回は私が今までに利用した中で、もっとこうしとけば良かったと思う公共交通機関の料金について説明していきます。が、現時点で私が知り得た内容になりますので、私の知らないお得情報がもしかしたらまだまだあるのかもしれません。

はじめに

まず、私が最初にやってしまったなと思ったのは、シティパスに頼りすぎたことです。どのサイトを見てもシティパスがお勧めされてて、まんまとその渦にハマってしまいました。確かにシティパスは1日に乗る回数が多い時にはお得ではあるのですが、毎回買っていたらかなりの出費でした、、まとめて5日間を買って割引されても1日あたり３回も乗らなかったなんてことも・・・（泣）

そもそもですが、シティパスは３回以上乗車したら元が取れると書かれているブログが多いですが、場合によってはそんなこともありません…！と声を大にして言いたい。。

これから説明しますが、通常のチケットも使い方によってはお得に乗れるし、長期で住む予定なら、カード購入もお勧めできる点がありますので、最後まで読んでいただければと思います！

もちろん観光で短期滞在で観光地を沢山回りたい方には、シティパスやコペンハーゲンカードをお勧めします。今回の内容は、長期滞在で公共交通機関を使う方や短期滞在でもあんまり公共交通機関使わない方向けです。

今回はタイトルにある『Rejsekort』をお勧めする理由を説明していく訳ですが、その前に公共交通機関のチケットにはどういった種類があって、それぞれいくらなのか等を知っておいた方が、使い分けができるのと『Rejsekort』購入も検討しやすいと思うので、全体の説明から始めていきます。

チケットの種類

City Pass

購入した時間から24〜120時間の間で公共交通機関（バス・メトロ・電車）全て乗り放題となるチケットです。まとめた時間を購入するほど割引が効いてお得にな流ので、観光などで結構アクティブに動く予定がある場合はお勧めです。

購入方法・料金

コペンハーゲン空港や電車やメトロの駅構内にある専用の販売機にて購入できます。
また、『DOT』のアプリからも購入可能です。

購入時から時間がカウントされるので、乗車直前に購入することをお勧めします。

ゾーンについての詳細は今回は割愛しますが、参考程度に地図だけ載せておきます。

City Pass Small ：ゾーン１から４の間

	大人	子供（16歳以下）
24時間	DKK 80（約1600円）	DKK 40
48時間	DKK 150（約3000円）	DKK 75
72時間	DKK 200（約4000円）	DKK 100
96時間	DKK 250（約5000円）	DKK 125
120時間	DKK 300 （約6000円）	DKK 150

City Pass Large ：ゾーン１から99の間

	大人	子供（16歳以下）
24時間	DKK 160	DKK 80
48時間	DKK 300	DKK 150
72時間	DKK 400	DKK 200
96時間	DKK 500	DKK 250
120時間	DKK 600	DKK 300

City Pass X-Large・City Pass West・City Pass South

こちらはかなりコペンハーゲンからは遠出する方向けなので、今回は詳細を割愛させていただきます。

	大人	子供（16歳以下）
X-Large 24時間	DKK 260	DKK 130
West・South 24時間	DKK 160	DKK 80

Copenhagen card：観光スポット入場料込みのチケット

コペンハーゲンにある89個ものアトラクションや美術館に無料で入場もできる、公共交通機関乗り放題のカードです。こちらも24から120時間の間から選んで購入可能です。

購入方法・料金

空港や観光センター、もしくはネットやアプリでも購入可能です。
空港や観光センターで購入した場合、カードを貰えて裏に使用開始の日付と時間を記入する欄があるので、使用開始時に手書きで記入すればよいみたいです。

また、アプリの場合はアクティベートスイッチがあるようなので、使用開始時にオンに設定します。ダウンロードは以下から可能です。

料金設定は以下になります。
購入した時間内だったら公共交通機関も含まれる観光施設の入場料も無料ですが、観光施設の開館時間などは意外と短かったりするので（特に日曜日）、しっかりと事前に調べて計画しておくとお得に利用できると思います。

	大人	子供（16歳以下）
24時間	DKK 439（約8800円）	DKK 239
48時間	DKK 649（約13000円）	DKK 349
72時間	DKK 799（約16000円）	DKK 429
96時間	DKK 929（約18600円）	DKK 499
120時間	DKK 1049（約21000円）	DKK 559

▼販売場所や料金の詳細はこちら
https://copenhagencard.com/view/voucher-redemption-and-salespoints

▼コペンハーゲンカードについての詳細はこちら
https://copenhagencard.com/

Single ticket（乗車チケット）

購入時に行き先を入力するかゾーンを指定するかで、購入した範囲内でバス・電車・メトロをどれでも使用できます。こちらもCityPassと同様にチェックの人が来た場合に見せるタイプになります。

購入するとわかるのですが、購入時から２ゾーン内は１時間15分の移動が可能です。また、３ゾーン間では１時間半有効になります。なのでその時間内であれば、往復しても問題ないですし、ゾーン内だったら途中下車して寄り道することも可能なのです！

購入方法・料金

メトロや電車の駅にある専用の券売機で購入できます。セブンイレブンやキオスクでも購入可能みたいです。また『DOT』のアプリでも、シングルチケットを購入することが可能です。

初乗りが２ゾーン分になるので、１駅乗るには勿体なく感じますが、２ゾーンの範囲は結構広いので、中心地は大抵移動できると思います。

	大人	子供（12歳以下）
2 zones	DKK 24（約480円）	DKK 12
3 zones	DKK 36（約720円）	DKK 18
4 zones	DKK 48（約960円）	DKK 24
5 zones	DKK 60（約1200円）	DKK 30
6 zones	DKK 68（約1360円）	DKK 34

ゾーンは自分が今いる場所から数えた範囲内となります。下記サイトで出発地点と目的地を入力すれば、乗り換えや料金を検索できます。
rejseplanen.dk

ただしこちらで検索してでてきた料金は「Rejsekort」ではなく「DOT」または「DSB」の料金を見る必要があります。シングルチケットの場合は割引が効かないからです。

また上記でもお伝えした通りDOTのアプリ内からでも検索・購入できます。
・［Buy ticket］の［Ticket］：特定の場所を検索
・［Buy ticket］の［Choose the number of zones］：地図をタップすると区間が何ゾーンになるのかがわかります。下の画像は空港周辺から中心街をタップしてみたところ、３ゾーンにでした。

DOTアプリで検索だけしたい場合も、特に登録とかもせずに気軽にできます。

▼DOTのアプリはこちら

Rejsekort（磁気カード）

お待たせいたしました！やっとこのカードの説明ができます。

すでに公共交通機関ご利用の方ならお気付きだと思いますが、ほとんどの人は磁気でタップするタイプのカードを使ってますよね。あれです！

このカードはMitID（以前はNemIDでも可能でした）でログインしてカードをネットからオーダーすると郵送で自分の名前入りのが送られてくるというのが主流のようです。

しかし『Rejsekort』にも色々種類があり、その中で唯一、駅構内のRejsekort機でしか購入できないタイプのカードがあるんです…！

それが『Rejsekort Anonymous』というものです。
日本の無記名ICカードのようなもので、名前記入がないので落とした際の保証はないですが、誰でも購入でき、他の人にも貸したりできます。

なぜこのカードが良いかというと、ラッシュ時間以外は割引が効くからなんです！

シングルチケットの説明の際に、行き先を調べるサイトを載せましたが、そこに出てきたRejsekortの割引金額がまさにそれなのです。

ラッシュ時間外の割引適用時間は

• 平日の11:00〜13:00、18:00〜翌日7:00
• 土日、祝日

となっているので、平日の日中は時間が限られてはいますが、土日祝日は一日中割引が効きます。

ちなみにですが、ラッシュ時間だとしてもシングルチケット料金よりは安く、初乗りの２ゾーン間で18dkkです。そのため公式サイトにあるラッシュ時間外の20％オフは、この18dkkから割引された14.40dkkとなっているようです。

注意していただきたいのは、購入時とチャージ時です。
まず、カード購入に80dkkかかってしまうのと、出発前のチャージ額が最低70dkk必要という２点です。なので合計150dkk（約3000円）はカード購入＆維持費ということになってしまいます。。

こういった理由で短期滞在の方には初期費用が大きいためお勧めできません。
ただ、長期滞在者にとってはこの初期費用を払ってでも、Rejsekortを購入する方がお得に使えると思います。公共交通機関利用頻度にもよるとは思いますが。

購入方法・料金

メトロや電車の駅にある『Rejsekort』というシルバーとブルーの専用券売機で購入可能です。
ちなみにこちらの機械でチャージも可能です。

購入手順

1. 「Start」をタップし、まず英語設定に切り替えます。
2. カードを持ってないので「Buy rejsekort」
3. Top-upはチャージ入金を意味します。
   最低チャージ料金100dkkから選択すると、カード本体料金80dkkが追加された画面になります。※画像はチャージ額100dkkの場合です。
   
4. 確認画面になるので、確認したら「Accept」を選択し、右下にあるクレジットカード読み取り機械で購入します。※現金では購入できなかった記憶です。
   
5. 完了すると無記名のRejsekortが出てきます。

チャージする場合は、機械左下の凹みにRejsekortカードを置いて『Top up』でチャージが可能です。他にも利用履歴を見たり、残高を確認できたりします。

利用方法

メトロ・電車の駅やバス内にある、チェックイン・チェックアウトのスタンドを利用します。
緑色がチェックインで、赤色がチェックアウトです。
乗車の際はチェックインを忘れないようにしましょう。チェックの人が来たら、磁気の機械でチェックインしてるか確認されます。

乗り換えや寄り道の際ですが、乗り換えた場所でまたチェックインを必ずしてください。
電車・メトロ・バスを乗り換える際にチェックアウトはせずに、乗り換え先でチェックインをします。そうすると料金が別々にならず、同じゾーン内で時間内であれば、最後チェックアウトした際に上乗せされることなく引いてくれます。

チェックイン同様、チェックアウトもタッチは必ずです。忘れてしまって時間がかなり過ぎてしまうと70dkkほど請求されてしまうみたいなので、気をつけましょう。

応用編

Rejsekort保持者が一人いれば、人数をプラスして一緒に乗車することも可能です。

チェックイン機械の右上にあるボタンを押すと、プラスの人数だけでなく、子供、自転車、犬などを追加で選択できるようになってます。こちらを選択した上で、カードをタッチすれば、別々で購入する手間も減らせます。

その他のお得なカード

Youth Card

留学で来られてる方用のカードのようです。こちらは申請許可が降りないと購入できないようなので、留学で来られる方は学校やエージェントで手配してもらえるのかもしれません。

Commuter Pass/Card

いわゆる定期券です。通学や通勤で毎日のように同じゾーン内を移動する方にはお勧めです。指定したゾーン内だったらいつでも行き来可能で、カードをタッチする必要もありません。

こちらはネットからでも購入可能ですが、『DOT』や『DSB』アプリからも購入が可能です。アプリからだとMitIDがなくても購入できるので便利です。チェックの人が来たらアプリ画面を見せればOKです。

MitIDがある場合

ここまで私の経験に基づいて、MitIDがない状況の方々向けに説明しましたが、もしすでにMitIDをお持ちの方はさらに割引きが効くので、ネットで申し込む『Rejsekort Personal』がお勧めです。

駅の券売機で購入するカードに比べ、カードの料金が50dkkなのと、出発時の最低チャージ額が50dkkなので、初期費用が100dkk（約2000円）に抑えられます。

また、遠い場所への旅行の際にも最大40％割引が効くようです。（Rejsekort Anonymousの場合は最大でも25％の割引）

またサイトから自動チャージを設定できたり、専用のアプリがあればチェックアウトを忘れてしまった場合にアプリ上でチェックアウトすることも可能です。紛失した場合も使用停止にするなどの保証もあります。

知り合いは購入してから1週間位で受け取れたそうです。

▼Rejsekortの種類
https://www.rejsekort.dk/Bestil

Citypass・Singleticket・Rejsekortを比較

それではこの３つの利用方法を比較していきます。
完全な比較は難しいですが、初乗りでもある２ゾーン間をベースにしてます。

	Citypass	Single ticket	Rejsekort Anonymous	Rejsekort Personal	Commuter Pass/Card
初期費用	0	0	150	100	（50）
初乗り	80	24	14.4/18	←同額	540-600
1時間以内の往復	80	24	14.4/18	←同額	540-600
2時間以上の往復	80	48	28.8-36	←同額	540-600
1時間以内の往復 を３日間	200-240	72	43.2-54	←同額	540-600
2時間以上の往復 を３日間	200-240	144	86.4-108	←同額	540-600
1時間以内の往復 を７日間	450-560	168	100.8-126	←同額	540-600
2時間以上の往復 を７日間	450-560	336	201.6-252	←同額	540-600
1時間以内の往復 を30日間	1800-240	720	432-540	←同額	540-600
2時間以上の往復 を30日間	1800-2400	1440	864-1080	←同額	540-600

いかがでしょうか。
やはり移動する頻度が少ないほどCitypassは、ずば抜けてもったいなく感じますね。。

さらに30日間で比較した際のSingleticketとRejsekortでは、Rejsekortの初期費用150dkkを合わせてもSingleticketよりお得ですよね。

こういったことから、ある程度公共交通機関を利用する長期滞在者の方には、Rejsekortをお薦めできます。

まとめ

• 1日に多くの公共交通機関を利用する場合は『CityPass』がお得
• 長期/短期滞在でも公共交通機関を利用する頻度が少ない場合は『Single ticket』がお得
• 長期滞在者である程度公共交通機関を利用する場合は『Rejsekort Anonymous』がお得
• Mit IDお持ちの方は『Rejsekort Personal』がお得
• 通勤などで同じゾーンを毎日のように行き来する方は『Commuter Pass/Card』がお得

いかがでしたでしょうか。
今回はざっくりとでしたが、公共交通機関利用手段の種類からそれぞれの比較まで行いました。

皆さんの生活にあった利用方法が見つかったら嬉しいです。

それではデンマークを存分に楽しんでください🇩🇰