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コペンハーゲンの公共交通機関ガイド|電車・メトロ・バス徹底解説

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コペンハーゲン
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コペンハーゲンは、デンマークの首都であり、北欧の中でも住みやすい都市の一つとして知られています。自転車文化が盛んな一方、公共交通機関も非常に整備されており、観光客から地元住民まで快適に移動できるインフラが整っています。今回は、コペンハーゲンを効率的に移動するための公共交通機関について徹底解説します。

※料金表示やレート換算表記は全て2024年10月現在のものです。

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コペンハーゲンの公共交通機関

コペンハーゲンの公共交通機関は、バス、メトロ、Sトレイン、ハーバーバス(フェリー)の4つがメインです。それぞれの交通機関が市内外を網羅しており、チケットの利用方法は慣れてしまえばシンプルです。「DOT」や「DSB」などの企業によって運営されており、共通のチケットシステムで利用できます。

1. メトロ(Metro)

運行エリアとライン

コペンハーゲンのメトロは、M1M2M3M4の4つの路線があります。自動運転の無人電車で、24時間運行しているのが特徴です。シティ内のほとんどの観光場所からメトロが近いのと、数分おきに運行しているのでとても便利です。

  • M1・M2: 中心街から空港(Kastrup)やAmager Strandなどにアクセス可能。
  • M3(Cityringen):2019年に開通した円形路線で、コペンハーゲン市内を一周します。多くの観光名所を通りますが、行き先表示がややこしいので利用する際は注意が必要です。
  • M4:今年2024年の夏に北港エリアから新しいエリア(シティに近いIKEA)へのアクセス可能となりました。

メトロの利便性

メトロは、頻繁に運行されており、平日・週末を問わず利用しやすいです。また、駅や車内も清潔で、エレベーターやエスカレーターが完備されているため、荷物が多い旅行者やベビーカーを使う家族にも快適です。ただしエスカレーターを使用する場合は、エスカレーター+階段という場合があるので、階段を避けたい場合はエレベーターを利用することをおすすめします。

2. Sトレイン(S-tog)

運行エリア

Sトレインは、都市圏から郊外まで広範囲をカバーしており、特にコペンハーゲン中央駅(København H)を拠点にして、中心部から少し離れた観光スポットや住宅地にアクセスする際に便利です。

乗車する際は、ドアの開閉ボタンを押すと開きます。また、座席への自動扉は反応が鈍いので手を上にあげて振るようにして開けている人が多いです。

主な路線

  • A・Eライン:北部エリアから中心部を通り南部エリアまで
  • B(x)ライン:北西エリアから中心部を通り西部エリアまで
  • C・Hライン:中心部から西南エリアまでカバー
  • Fライン:Norrebro方面を他ラインとつなぐライン

Sトレインは、通勤客が多く利用するため、朝晩のラッシュアワーには混雑することがありますが、座席は広く、車両も快適です。

3. バス(Movia)

市内バス

バスは、市内の細かい移動やメトロやSトレインではカバーできないエリアにアクセスするのに便利です。番号がついたラインで運行されており、主要な観光地やショッピングエリアを結んでいます。黄色のバスが一般的ですが、青いバスもあり、こちらは郊外行きです。
余談ですが個人的にはバス利用は主に、Reffenへ行く時の[2A]や、NorreportからNorrebroの間[5C][350S]を利用することが多いです。そのほかは電車やメトロで行けることがほとんどです。

下の画像はシティ中心部の抜粋になりますので、詳細はこちらからご確認ください。

4. ハーバーバス(フェリー)

コペンハーゲンのハーバーバスは、海上交通の一つで、市内を海から移動できます。カステレット要塞やオペラハウスといった観光地へのアクセスにも便利で、海上から眺めるコペンハーゲンの景色も楽しめます。

  • 運行区間: Nordre Toldbod(北部)からTeglholmen(南部)まで運行しています。
  • 下の画像では黄色の太ラインがハーバーバスラインです。
    画像は中心部を抜粋してますので、詳細は公式PDFからご確認ください。

5. DSBトレイン(Danske Statsbaner)

コペンハーゲンからデンマーク各地へ移動する際、DSBトレインが便利です。DSBは国内を網羅する国鉄で、特にコペンハーゲン中央駅を起点に、主要都市や隣国スウェーデンへのアクセスを提供しています。都市間を結ぶInterCityや、より速いInterCity Lyn、地域列車のRegional togなどの路線があります。

長距離列車には座席指定も可能で、ファミリーで座れるような座席があるなど快適な旅をサポートしてくれます。ただ、ファーストクラスの車両があるので、購入してない場合ファーストクラスの座席に間違えて座らないよう注意が必要です。

下の画像はコペンハーゲン広範囲のメトロと電車の路線図で、グレーのラインがDSBラインです。
画質が荒いので詳細を見たい方はこちらからご覧ください。また、より広範囲のオーフスやさらに先の路線図を知りたい場合はこちらよりご確認ください。

チケットの種類とゾーン

ゾーン制について

コペンハーゲンの公共交通機関は、ゾーン制を採用しており、移動する距離に応じて料金が決まります。市内は1〜4ゾーンが中心で、郊外に行くほどゾーンの数が増えます。一般的に観光エリアは1〜3ゾーンでカバーされています。

チケットの種類

目的地のためだけに購入するシングルチケットから、乗り放題パスなどチケットにもいくつか種類があります。
乗車頻度や期間に合わせて購入すると幾分お得になるので要チェックです。
※お子さんが16歳未満の場合は割引や無料の場合があるのでこちらからご確認ください。

1. シングルチケット

乗車駅から目的地を選択した乗車に適しており、バス、メトロ、Sトレインで利用可能です。チケットは購入後、一定時間(通常は1時間15分)有効です。措定範囲内で有効時間内なら、途中下車も可能です。

料金は初乗りで24dkk(約525円)で2ゾーン利用できるようです。
参考までに、シティ中心街(Norreport)からルイジアナ美術館(Humlebaek)は、片道66dkk(約1445円)です。

券売機または専用アプリで購入可能です。(購入方法の説明は記事の後半にあります)

2. City Pass

指定時間内かつ指定範囲内にて何度でも利用できるチケット。24時間、48時間から120時間までオプションがあり、観光客に人気です。また、シティ周辺エリアから広範囲のエリアが選択でき、主要な観光エリアのスモールの対象ゾーンでもコペンハーゲンの空港も含まれているので、空港で購入してそのまま利用することができます。短期間に何度も利用する方や遠出する際に複数箇所立ち寄りたい方にはおすすめです。

料金設定は以下の通りです。スモールとラージのみ24時間以上の料金設定があり、そのほかは24時間のみです。

City Pass SmallCity Pass LargeCity Pass X-LargeCity Pass VestCity Pass Syd
空港含むコペンハーゲン中心街エリア
(zones 1-4)
コペンハーゲン中心街含む広範囲エリア (zones 1-99)シェラン島全域, ロラン島, フォルスター島, モン島 (zones 1-299)西シェラン島
(zones 101-199) 
南シェラン島
(zones 201-299)  
24-120 hours
Price: DKK 90-340
24-120 hours
Price: DKK 180-680
24 hours
Price: DKK 280
24 hours
Price: DKK 180
24 hours
Price: DKK 180
※子供は半額の料金で、2人までの12歳以下は無料です。詳しくは公式サイトをご覧ください。

券売機または専用アプリで購入可能です。(購入方法の説明は記事の後半にあります)
 City pass small と large は券売機からも購入可能ですが、そのほかは公式アプリからの購入のみのようです。

3. Copenhagen Card

こちらは観光向けのカードで、公共交通機関の乗り放題に加え、約80か所の観光施設への無料入場が含まれます。24時間から120時間券など複数のプランがあり、広範囲でがっつり観光するならお得です。

ゾーンの1-99範囲をカバーするので、上記のシティパスラージと同じ範囲が対象です。ルイジアナ美術館やフレデリクスボー城にもコペンハーゲンカードで行くことができ、入場料も含まれています。
24時間、48時間、96時間、120時間から選択でき、料金は 459-1099 DKK(約10,000-24,000円)です。 

以前は観光案内所で購入可能でしたが、どうやら現在は公式サイトかアプリからの購入のみのようです。
コペンハーゲンカードの詳細や購入は公式サイトからご確認ください。

4. Rejsekort(レイセコート)

交通系ICカードのようなもので、デンマーク国内のほぼすべての公共交通機関で利用できます。初めて購入する際は保証金が必要ですが、乗車時にタッチして、下車時にもう一度タッチするだけで、自動的にチャージ分から料金が引き落とされるシステムです。旅行ではなく短期滞在から長期滞在者の方におすすめです。
そしてこのカードがいわゆる皆んなが機械にタッチしているものです。

カード購入する際は、専用の券売機かオンライン申し込みが可能です。
 最近になって専用アプリも導入されたようです。

4. Commuter Card

交通公共機関を通勤などで利用する人向けの定期券のようなものです。
最低30日から最大60日間購入可能です。同じゾーンを週5日以上利用する方におすすめです。

専用アプリ(DOTまたはDSB)から購入可能です。

いざ、チケット購入(Single ticket / CityPass)

購入方法は主に3つで、駅の券売機かアプリかバスの運転手さんから直接購入する方法があります。バスでの購入は私もしたことがないので、今回は券売機とアプリでの購入方法をご紹介します。

券売機

駅のメトロやSトレインの券売機で購入できます。ただ、チケットによってはアプリ購入のみの場合があります。
チケットの購入は赤色の入った機械で購入できます。青色の機械はRejsekort(レイセコート)をチャージなどする機械です。

  1. まず分かりやすいように英語表記にします
  2. シングルチケットまたはシティパスを選択
  3. シングルチケットの場合は乗車駅と目的地を選択
    シティパスの場合はゾーンの範囲と日数を選択
  4. 購入画面へ(カード決済やタッチ決済のみだったと思います)
  5. チケット発行!レシートも選択すれば出てきます。お取り忘れのないように。
    購入後は検札員がチケットをチェックしに来ることがあるので、肌身離さず持ち歩いてください。

アプリ

「DOT Tickets」または「DSB」という公式アプリから購入可能です。
iPhoneユーザーなのでアイフォンでの操作説明のみになりますがご了承ください。

DOT Tickets

シティパスを購入できるアプリはDOTのみです。開始日時の指定も可能です。

  1. アプリを開き、Buyの欄を上に引き上げる
  2. シングルチケットの場合:2パターンの購入方法があります
    • シングルチケットを自分のいるゾーンから購入する場合(こちらの方が自由度が高くおすすめです):
      [ Choose number of zones ]を選択。現在地ゾーンから最低2ゾーン最高8ゾーンまで選択可能です。
      選択したゾーンの範囲なら通常1時間15分間どこでも乗り降りや行き来が可能です。
    • シングルチケットを広範囲、または自分の現在地ではないところから購入する場合:
      [ Tickets ]から乗車駅と降車駅を選択。下部にルートが出てくるので選択。すると自動的にルートに応じたゾーン範囲が選択されます。時間内であればルート内の途中下車が可能です。
  3. シティパスの場合:シティパスを選択し、ゾーン範囲を選択。使用開始日と時間を設定できます。利用時間を選択。
  4. 購入人数を選択、子供料金も含めて購入可能です。
  5. 購入方法を選択し、[ Buy ticket ]。カード情報などを入力し購入完了です!
  6. [ My DOT ]のページに購入したものが表示されます。有効期限なども表示されるので随時チェックが可能です。

DSB

シングルチケットを購入する場合、さまざまな形式を選択できるのでお得なチケットが見つかるかもしれません。

  1. アプリを開き、Startの画面へ
  2. [ Tickets ]欄の[ Find a trip…]をタップ。乗車駅を降車駅を選択。
    乗車人数と日時設定、復路も選択できます。
  3. さまざまな形式のチケットを選択できます
    • Check in:乗車する際にアプリ上でチェックインする必要があります。ルートによって16,4dkkや17,8dkkがあったので、通常の初乗り料金24dkkより安い可能性があります
    • Zone ticket:選択した駅を含んだゾーン内で時間内であれば途中下車や行き来が可能です。利用時間前であればキャンセル可能。
    • Orange:選択したルートと時間のみ有効です。キャンセル不可。DSB系列対象となり、メトロやバス、ローカル電車は対象外なので、ルート検索で出てきた場合も、乗り換え詳細欄に対象となっているか確認しましょう。追加で座席指定も可能。
    • Orange Fri:選択したルートと時間のみ有効です。キャンセルは出発の30分前まで可能。DSB系列対象となり、メトロやバス、ローカル電車は対象外なので、ルート検索で出てきた場合も、乗り換え詳細欄に対象となっているか確認しましょう。追加で座席指定も可能。
    • Standard ticket:選択したルートのみ有効で、出発時刻は自由です。キャンセルは出発の前日まで可能。追加で座席指定も可能。
    • DSB’1 ticket:選択したルートのみ有効で、出発時刻は自由です。キャンセルは出発の前日まで可能。追加で座席指定も可能。飲み物、スイーツ、朝食付き(おそらくセブンイレブン)です。
  4. [ Go to payment ]から購入方法を選択し、カード情報などを入力し購入完了です!
  5. [ Your trips]のページに購入したものが表示されます。有効期限なども表示されるので随時チェックが可能です。

電車内での乗車や降車の際の注意点

上記コペンハーゲンの公共交通機関を利用する際、チケットの購入やICカードの利用は必要ですが、乗車時に改札機はなく、セルフサービス方式となっています。しかし、無賃乗車は厳しく取り締まられており、ランダムなタイミングで車内や駅構内で検札員によるチケットチェックが行われます。

1. チケットの確認方法

  • メトロとSトレイン: コペンハーゲンのメトロやSトレインには改札がありませんが、乗車中に検札員が乗ってきて、チケットやRejsekortの確認を行います。検札員はランダムに車両内を回り、乗客一人ひとりにチケットの提示を求めます。
  • バス: バスの場合、乗車時に運転手にチケットを見せる必要はありませんが、バス内でも時折検札員が乗り込み、チケットを確認することがあります。
  • DSBトレイン: 長距離列車では、乗車後に車内で検札員が来て、チケットを確認します。特にInterCityやRegionaltogなどの列車では、乗車後まもなく確認されることが一般的です。

2. チケットの提示方法

  • 紙のチケット: 駅や券売機で購入した紙のチケットは、検札員が直接確認するので、手元に準備しておきます。常に無くさないよう注意しましょう。
  • スマホのデジタルチケット: 「DOT Tickets」や「DSB」アプリで購入したデジタルチケットは、スマートフォンでQRコードを表示させ、検札員に見せるだけでOKです。
  • Rejsekort(レイセコート): ICカード「Rejsekort」を利用する場合、乗車前に駅のタッチポイントで「チェックイン」し、降車時にも必ず「チェックアウト」する必要があります。検札時には、Rejsekortを検札員の端末にかざして確認してもらいます。

3. 罰金について

無賃乗車が発覚した場合、高額な罰金が課せられます。通常、罰金は、750DKK(約16,400円)とかなり痛い出費になってしまうので注意しましょう。
また、チェックアウトを忘れ一定の期間経過すると、自動的に90dkk引かれてしまいます。

まとめ

いかがでしたか。コペンハーゲンの公共交通機関は、住民にとっても比較的快適で便利です。
ゾーンとチケットを理解し、滞在期間と行動範囲にぴったりなチケットを見つけて是非快適にコペンハーゲンを楽しんでください。

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