Buon giorno! こんにちは!海外在住の凡人yukiです。
イタリア語で美味しいを意味する「Buono」は有名ですよね。
特にほっぺに人差し指を当てながら言う姿が印象的だと思います。
しかし、「Buono」は実は万能な表現ではありません。ほっぺに指を当てながら言うジェスチャーも、実は子どもが使うような表現なので、大人の方は控えた方が良いでしょう。
また、イタリア語には名詞に性別があり、それに応じて形容詞も変わります。
正しい使い方を覚えれば、イタリア語初心者でも一目置かれること間違いなしです。
今回は意外と知られてない「Buono」の正しい使い方について紹介していきます。
Buonoの発音
Buonoの正しい発音は、アルファベット読みするように「ブォノ」になります。
イタリア語のアルファベットは日本語のアルファベット読みに大半が近いので、いくつかパターンを覚えてしまえば、読み方は割とすぐにマスターできると思います。
Buonoの意味
Buonoは沢山の意味を持っていて、大まかにまとめると“良い”という意味合いが強いです。
そのため状況によっては、品物や気分を表現するときにも使われます。
また、挨拶でも
「Buon giorno」ブォンジョルノ = おはよう Good morning
「Buon pomeriggio」ブォンポメリッジョ = こんにちは Good afternoon
「Buona sera」ブォナセ-ラ= こんばんは Good evening
「Buona notte」ブォナノッテ= おやすみ Good night
「Buon appetito」ブォナペティート = いただきます(食事を楽しんで)
これらは全て『Buon』が変形したものなのです。
そして皆さんもご存知のように、一般的にフレーズとして使われているのが「美味しい」という意味です。
私も「美味しい」のイメージが強いので、いまだにBuonoを食べ物以外に使っているところを見ると、不思議な感覚になります(笑)
先日スーパーで、トイレットペーパーどれにしようか迷ってたら、義父が「これはBuonoだよ」って教えてくれて、なんだか複雑な心境になりました(笑)
ちなみに同じようによくGoodとして使われるのが「Bene(ベーネ)」です。
しかし「Bene」を食べ物などに使うというよりは、どちらかというとFineやOkayの意味合いになり、良いというよりは「まあ良いかな」や「大丈夫」に近い意味合いになり、ニュアンスが異なってしまいます。
なのでとても良いと言う意味の「Molto Bene(モルトベーネ)」だと割と万能に使えます。
Pizzaに「Buono」が間違いな理由
観光客の人がPizzaを食べて「Buono!」と言っても問題はないでしょう。
しかし正しいイタリア語の使い方ではないのです。
これから説明するのは、イタリア語の文法が少し絡んでくるので、
正しいイタリア語を知りたい!
これからイタリア語を勉強する!
これからイタリアに住む!
という方にぜひ知ってもらいたい内容となっています。
観光で行かれる方には、これを知っていたら「イタリア語知ってる!?」と喜ばれるかもしれません。
なぜ1単語に文法が絡んでくるんだ?と疑問に思われる方も多いと思いますが、まず思い出していただきたいのは、イタリア語には女性名詞と男性名詞があることです。そして女性名詞、男性名詞、各複数形によって、形容詞なども使い分ける必要があります。
多くの場合、
女性名詞の単数系の語尾は、-aで終わり
男性名詞の単数系の語尾は、-oで終わります。
また、
女性名詞複数形は、-e
男性名詞複数形は、-i で終わります。
※もちろん例外も沢山あります
その対象物に合わせて「Buono」も変形させて言うのが、正しいイタリア語なんです・・!
もうこの時点で何言ってるかわからない!ってなる前にちょっと待ってください…!
「Buono」に限って言う場合は、女性名詞男性名詞などを理解しなくても、ただ食べ物の語尾に合わせて、言い換えればほとんどの場合OKです!
例えば、Pizzaを食べたのなら
「Buono」の語尾を -a にして
「Buona(ブォナ)」になります。
Lasagna(ラザニア)も同様に
「Buona(ブォナ)」と言えます。
他にも、Biscotti(ビスコッティ/クッキー)を
食べていたなら「Buoni(ブォニ)」となります。
Bounの語尾を食べている対象に合わせ変えれば、初心者レベルとしては十分かと思います。
言い方は以下の4種類です。
- Buono ブォノ:男性名詞
- Buona ブォナ:女性名詞
- Buoni ブォニ:男性名詞・複数形
- Buone ブォネ:女性名詞・複数形
これらを使いこなせれば、例え一言だけでも「この人イタリア語わかってる!」と思われること間違いなしでしょう。
使うときの注意点
上記でお伝えした通り、対象物に合わせて語尾を変えれば、ほとんどの場合は大丈夫です!
しかし、ここで一番厄介なのが、自分が何を食べているかです(笑)
「は?そんなの食べてるものくらい分かるわ」と思われると思うのですが、、
イタリア語はそんなに甘くない・・・と声を大にして言いたい気持ちです。
何を食べているかと言うのは、Buonoが何を対象とするかという意味です。
素材なのか料理名なのか・・・
もちろん、素材一つとって、このズッキーニ美味しい!と言うこともあるでしょう。
しかしイタリア語は甘くない。厄介です。。(笑)
私自身がまだイタリア語初級なので、多くのことは語れませんが、初級レベルとして簡単な注意点をお伝えします。
まず、Pizzaは味や具材に関わらず全てPizzaなので問題なく「Buona」と言えます。
マルゲリータでもクワトロフォルマッジでもPizzaなので「Buona」です。
厄介なのがパスタです。パスタは麺の種類に依存します。
ボロネーゼでもジェノベーゼなどは関係なく、それぞれの麺の名前によって
以下のように言い方が変わるのです。
- Spaghetti(スパゲッティ)→「Buoni」
- Fettuccine(フィットチーネ)→「Buone」
- Fedelini(フェデリーニ)→「Buoni」
- Linguine(リングイネ)→「Buone」
- Penne(ペンネ)→「Buone」
- Ravioli(ラビオリ)→「Buoni」
その他の食べ物も載せておきます。
- Focaccia(フォッカッチャ)→「Buona」
- Risotto(リゾット)→「Buono」
- Gelato(ジェラート)→「Buono」
- Gelati(2つ以上のジェラート)→「Buoni」
- Cappuccino(カプチーノ)→「Buono」
いかがでしょうか。厄介ですよね。。
「Buono」が全てに対して万能ではないことお分かりいただけたと思います。
抜け道発見・・・!?
いちいち自分が何を食べているのか、それの語尾がどうだとか考えてから言うの面倒臭い!と思ったそこのアナタ・・・!
抜け道を発見しました・・・!
食事全体として使える「Buonissimo!(ブォニッシモ)」、意味は「とても美味しい/とても美味しかった」。
海外のレストランでは多くの場合食事の最後に感想を聞かれますが、そんな時に使えるフレーズです。
さらに「Tutto buonissimo!(トゥットブォニッシモ)」と「Tutto(トゥット)」をつければ、「全部美味しかった」と言えます。
また、かなりドラマチックな表現で「Che delizia!(ケ・デリッツィア)」と言うこともできます。
料理にも食事にも何を対象にしても言えるとのことで、意味は「なんて美味しいの!」です。
ご想像の通り、これを言う際は少し演技力が必要です(笑)現実で使う人はほとんどいないそう・・(苦笑)
ただ、家族や友人に対してなど少し冗談ぽく使ったりできますよ。
まとめ
いかがでしたか?
「Buono」を正しく使うだけでもイタリア語は頭を使いますね。
今回は、検索してもあまり出てこなかった「Buono」の正しい言い方について書いてみました。
説明要素がだいぶ多くなってしまいましたが、楽しんでいただけたら幸いです。
それではまた!ciao!
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